価格で革靴の「質」は本当に変わるのか?
これは、私が革靴にハマり始めた頃、ずっと疑問に思っていたことです。
「3万円の革靴と、10万円の革靴、本当に違うの?」
「見た目が同じなら、安い方がいいんじゃないの?」
当時の私は、そう思っていました。
でも、実際に3万円の革靴、10万円の革靴、20万円の革靴、すべて履いてみました。
価格で、確実に質は変わります。
革の質、縫製、履き心地、見た目、所有する満足感、すべてが違います。
でも、「高ければ高いほどいい」わけじゃありません。
大事なのは、自分の予算と目的に合ったブランドを選ぶことです。
最初の1足に20万円の革靴を買う必要はありません。でも、3万円の革靴で満足できない人もいます。
だから、価格帯ごとに「どのブランドを選ぶべきか」を知ることが、革靴選びで失敗しない秘訣です。
目次
- 価格で革靴の「質」は本当に変わるのか?
- 【2万円〜5万円】コスパ最強。最初の1足におすすめ
- 【6万円〜10万円】品質とコスパのバランス。2〜3足目に
- 【10万円〜20万円】一生モノ。本物を知る
- 【20万円以上】超高級。究極の一足
- まとめ:自分の予算に合ったブランドを選ぶ
【2万円〜5万円】コスパ最強。最初の1足におすすめ
この価格帯は、「革靴デビュー」に最適です。
グッドイヤーウェルト製法で、中も本革。それでいて、2万円〜5万円で買える。コスパが最強です。
Sebago(セバゴ)
国: アメリカ 価格帯: 2万円〜6万円
代表モデル:
∙ Classic Dan(クラシック ダン):ローファー。カジュアルに使いやすい
∙ Docksides(ドックサイド):デッキシューズ。休日に最適
特徴:
∙ 1946年創業のアメリカブランド
∙ モカシンやボートシューズが代表的
∙ カジュアル寄りで、普段使いに最適
∙ 軽くて、履き心地がいい
おすすめポイント:
セバゴは、革靴というより「カジュアルシューズ」です。スーツには合いませんが、休日のデニムやチノパンに合わせるには最適。
特にドックサイドは、夏場に素足で履いても様になる。軽くて、動きやすい。革靴の堅苦しさが苦手な人には、セバゴから始めるのもありです。
JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリウァヤ)
国: インドネシア 価格帯: 3万円〜5万円
代表モデル:
∙ 98321:外羽根プレーントゥ。ラストが日本人の足に合いやすい
∙ 98589:内羽根ストレートチップ。フォーマル用
∙ 98441:ローファー
特徴:
∙ フランス人が創業。ヨーロッパの技術をインドネシアで実現
∙ ハンドソーンウェルト製法(手縫いのグッドイヤーウェルト)
∙ 革の質がいい。カーフ、カウ、どちらも選べる
∙ 中も本革。丁寧な作り
おすすめポイント:
この価格帯で、ハンドソーンウェルト製法は驚異的です。通常、ハンドソーンウェルトは10万円以上のブランドでしか使われません。それが3万円台で買える。コスパ最強。
革の質感もよく、履き心地もいい。最初の1足に、自信を持っておすすめできます。
REGAL(リーガル)
国: 日本 価格帯: 3万円〜5万円
代表モデル:
∙ 2504:外羽根プレーントゥ。プライベートで使いやすい
∙ 2177:内羽根ストレートチップ。フォーマル用
∙ 2235:ローファー
特徴:
∙ 日本の老舗ブランド
∙ 日本人の足に合う木型
∙ グッドイヤーウェルト製法
∙ ビジネスシューズとして定番
おすすめポイント:
リーガルは、日本のビジネスマンの定番です。駅前の百貨店でも買えるし、全国に店舗がある。修理も受け付けやすい。
日本人の足に合う木型だから、履きやすい。初めての革靴として、安心して選べます。
Scotch Grain(スコッチグレイン)
国: 日本 価格帯: 4万円〜11万円
代表モデル:
∙ シャインオアレイン:外羽根プレーントゥ。雨に強い
∙ アシュランス:内羽根ストレートチップ。フォーマル用
∙ オデッサ:ローファー
特徴:
∙ 日本のブランド。日本人の足に合う
∙ グッドイヤーウェルト製法
∙ 革の質がいい。国産カーフを使用
∙ シャインオアレインは、撥水加工で雨に強い
おすすめポイント:
スコッチグレインの最大の特徴は、シャインオアレインです。撥水加工が施されているから、雨の日でも気にせず履けます。
革靴は雨に弱い、というイメージがありますが、シャインオアレインなら大丈夫。雨の日用の革靴として、1足持っておくと便利です。
【6万円〜10万円】品質とコスパのバランス。2〜3足目に
この価格帯は、「本格革靴」の入り口です。
品質が高く、それでいて10万円以下。コスパと品質のバランスが最も良い価格帯です。
Sanders(サンダース)
国: イギリス 価格帯: 6万円〜8万円
代表モデル:
∙ Military Derby Shoe:外羽根プレーントゥ。ミリタリー出身の堅牢さ
∙ Apron Front Derby:外羽根Uチップ
特徴:
∙ 1873年創業の英国老舗
∙ 元々軍用や正装用として靴を製造
∙ 非常に頑丈で実用性が高い
∙ 映画007の足元に選ばれたこともある
おすすめポイント:
サンダースは、実用性と品格を併せ持つブランドです。ミリタリー出身だから、とにかく丈夫。雨にも強い。
カジュアルからフォーマルまで幅広く使えて、英国靴らしい堅牢さがあります。
Paraboot(パラブーツ)
国: フランス 価格帯: 6万円〜10万円
代表モデル:
∙ Chambord(シャンボード):外羽根Uチップ。カジュアルに使いやすい
∙ Michael(ミカエル):ローファー。脱ぎ履きが楽
∙ Avignon(アヴィニョン):Uチップブーツ
特徴:
∙ ノルウェイジャンウェルト製法。雨に強い
∙ ソールがゴム。滑りにくい
∙ 丈夫で、長持ちする
∙ フランスで自社一貫生産
おすすめポイント:
パラブーツは、雨の日でも気にせず履けます。ノルウェイジャンウェルト製法は、縫い目が外に出ないから、水が入りにくい。
Chambordは、デニムに合わせやすく、カジュアルシーンで重宝します。ソールがゴムだから、歩きやすい。
三陽山長(Sanyoyamacho)
国: 日本 価格帯: 7万5千円〜16万円
代表モデル:
∙ 友二郎:外羽根プレーントゥ
∙ 勘三郎:内羽根ストレートチップ
∙ 源四郎:ローファー
特徴:
∙ 日本のクラフト系ブランド
∙ 日本人の足型研究を徹底したフィット感
∙ 丁寧な木型設計と職人技の確かな仕上げ
∙ ビジネス〜カジュアルまで対応
おすすめポイント:
三陽山長は、日本人の足に最適化された設計が魅力です。日本人の足型を研究し尽くして作られた木型は、履いた瞬間に「あ、フィットする」と分かります。
丁寧な仕立てのクラフト感もあり、日本製にこだわりたい人には最適です。
Cheaney(チーニー)
国: イギリス 価格帯: 7万円〜12万円
代表モデル:
∙ Gladstone:外羽根プレーントゥ
∙ Lime:ウィングチップ
∙ Hudson:チャッカブーツ
特徴:
∙ 英国の老舗。伝統的なクラフトマンシップ
∙ 比較的手の届きやすい価格帯
∙ 英国靴らしいフォルムと丁寧な仕上げ
∙ ビジネス〜ドレスまで幅広く対応
おすすめポイント:
チーニーは、英国靴入門ブランドとして最適です。伝統的な機能と現代の履き心地を両立していて、コスパが高い。
英国靴らしいフォルムを楽しみたいけど、予算を抑えたい人におすすめです。
Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)
国: イギリス 価格帯: 8万円〜20万円
代表モデル:
∙ Audley(オードリー):内羽根ストレートチップ
∙ Cavendish(キャベンディッシュ):ローファー
∙ Pembroke(ペンブローク):外羽根Uチップ
特徴:
∙ 1879年創業の英国ノーザンプトン老舗
∙ グッドイヤーウェルト製法を得意とする
∙ 元々はOEMとして他社ブランドを支えていた歴史
∙ フォーマルからカジュアルまで多彩なラインナップ
おすすめポイント:
クロケット&ジョーンズは、初めての本格革靴に最適です。履き心地×見た目のバランスが良く、長く付き合える定番モデルが多い。
木型(ラスト)の種類が豊富だから、自分の足に合うものが見つかりやすいのも魅力です。
Allen Edmonds(アレンエドモンズ)
国: アメリカ 価格帯: 7万円〜15万円
代表モデル:
∙ Park Avenue:内羽根ストレートチップ
∙ Strand:ウィングチップ
∙ McAllister:ウィングチップ
特徴:
∙ アメリカを代表する革靴ブランド
∙ 品質と機能性のバランスが良い
∙ 修理・リソール対応がしやすい
∙ ビジネスシューズとしての信頼性が高い
おすすめポイント:
アレンエドモンズは、コスパが高い逸品です。初めて本格革靴を買う人にも最適で、実用性とデザインの両立が魅力です。
Tod’s(トッズ)
国: イタリア 価格帯: 9万円〜13万円
代表モデル:
∙ Gommino(ゴンミーノ):ドライビングシューズ
∙ ローファー:上品なデザイン
特徴:
∙ イタリアのラグジュアリーブランド
∙ 特にドライビングシューズが有名
∙ 革の上質さとイタリアらしい優雅なデザイン
∙ スマートカジュアルからラグジュアリースタイルまで対応
おすすめポイント:
トッズは、イタリアらしい上品さが魅力です。カジュアル〜ラグジュアリーに対応でき、快適な履き心地も評価されています。
Santoni(サントーニ)
国: イタリア 価格帯: 8万円〜20万円以上
代表モデル:
∙ ダブルモンクストラップ
∙ ホールカット
特徴:
∙ 1975年創業のイタリア製高級靴ブランド
∙ 革の質感や色味へのこだわりが強い
∙ 非常に柔らかい履き心地と美しいフォルム
∙ ステッチの繊細さや革の選定に定評
おすすめポイント:
サントーニは、イタリアらしい華やかさが魅力です。柔らかい履き心地で、仕事〜デートまで幅広く活躍します。
Red Wing(レッドウィング)
国: アメリカ 価格帯: 5万円〜8万円
代表モデル:
∙ 875(アイリッシュセッター):6インチブーツ。ワークブーツの定番
∙ 8173(スエードブーツ):カジュアルに使いやすい
特徴:
∙ 1905年創業のワークブーツブランド
∙ 頑丈で、タフ
∙ 履き込むほどに味が出る
∙ アメカジの定番
おすすめポイント:
レッドウィングは、ドレスシューズではありません。ワークブーツです。
でも、30代のカジュアルスタイルには、めちゃくちゃ合います。デニムに、白Tシャツに、レッドウィング。これだけで、アメカジスタイルが完成します。
革が厚いから、最初は硬い。でも、履き込むほどに柔らかくなって、自分の足に馴染んでくる。この過程が、レッドウィングの楽しさです。
【10万円〜20万円】一生モノ。本物を知る
この価格帯は、「一生モノ」を手に入れる領域です。
革の質、縫製、履き心地、見た目、すべてが最高レベル。所有する満足感が、圧倒的に高いです。
Alden(オールデン)
国: アメリカ 価格帯: 12万円〜20万円以上
代表モデル:
∙ 990:外羽根プレーントゥ
∙ 54321:コードバンのローファー
∙ 975:ロングウィングチップ
特徴:
∙ 1884年創業のアメリカ靴ブランド
∙ 特にシェルコードバン素材を使ったモデルが高評価
∙ クラシックな意匠と快適な履き心地を兼ね備える
∙ 時間をかけて育てる楽しみがある
おすすめポイント:
オールデンは、「育てる」楽しみがある革靴です。コードバンの光沢が、履けば履くほど深みを増していきます。
カジュアル〜ドレス用途まで幅広く、定番デザインが多いのも魅力です。
J.M. Weston(J.M.ウエストン)
国: フランス 価格帯: 15万円〜20万円
代表モデル:
∙ 180:ローファー。世界中で高評価
∙ 598:ゴルフ(外羽根Uチップ)
∙ 677 Chasse:ハントダービー
特徴:
∙ 1891年創業のフランス革靴ブランド
∙ 職人の手仕事が光るクラシックな靴
∙ 特に180ローファーは名作中の名作
∙ フレンチシックな美しさと堅牢な作り
おすすめポイント:
J.M.ウエストンの180ローファーは、世界中で愛されている名作です。フランス独自のエレガントさがあり、スーツにも休日にも使える万能タイプ。
永く履ける定番モデルとして、一生モノになります。
Church’s(チャーチ)
国: イギリス 価格帯: 16万円〜20万円
代表モデル:
∙ Consul(コンサル):内羽根ストレートチップ
∙ Shannon(シャノン):ローファー
∙ Chetwynd(チェットウィンド):内羽根ストレートチップ
特徴:
∙ 1873年に創業された英国老舗
∙ 左右非対称木型を早くから導入
∙ プラダグループ傘下だが、伝統的なフォルムを保持
∙ クラシックなモデルが揃い、フォーマル感と実用性を両立
おすすめポイント:
チャーチは、晩年まで飽きずに履ける普遍的なデザインが魅力です。フォーマルな場面で安心して使える信頼感があり、伝統と現代性のバランスが良い。
Corthay(コルテ)
国: フランス 価格帯: 15万円〜22万円
代表モデル:
∙ Arca:ホールカット
∙ Pullman:ダブルモンク
特徴:
∙ フランスの高級革靴ブランド
∙ 芸術的なデザイン性と職人技の高さ
∙ 細身で洗練されたシルエット
∙ 革の美しさを最大限に引き出す仕立て
おすすめポイント:
コルテは、芸術性の高いデザインが魅力です。一目でわかる洗練された美しさがあり、他人と差が付く一足です。
A.Testoni(ア・テストーニ)
国: イタリア 価格帯: 11万円〜22万円
代表モデル:
∙ ホールカット
∙ ダブルモンクストラップ
特徴:
∙ イタリアの伝統的高級靴メーカー
∙ クラシックでエレガントな靴を中心に展開
∙ 素材選びから丁寧な作り
∙ 高級感あるルックスと履き心地のバランス
おすすめポイント:
ア・テストーニは、フォーマル中心で使える高級感が魅力です。素材へのこだわりが強く、ドレスシーンで「格」を上げる一足です。
【20万円以上】超高級。究極の一足
この価格帯は、「究極」の領域です。
最高級の革、最高の職人技、最高の履き心地。すべてが、別次元です。
Edward Green(エドワードグリーン)
国: イギリス 価格帯: 18万円〜30万円以上
代表モデル:
∙ Chelsea(チェルシー):内羽根ストレートチップ
∙ Dover(ドーバー):Vチップ
特徴:
∙ 1890年に英国ノーサンプトンで創業
∙ 「とにかく質の高い靴を作る」という哲学
∙ 職人による手作業の割合が非常に高い製法
∙ 1週間に約250足ほどしか生産されない
∙ 細身でありながら足を包み込むようなフィット感
おすすめポイント:
エドワードグリーンは、英国伝統の「本物の革靴」を味わえるブランドです。仕立ての美しさと靴自体の完成度が高く、フォーマル中心の装いで確実に格が上がる一足です。
John Lobb(ジョンロブ)
国: フランス(エルメス傘下) 価格帯: 15万円〜30万円以上
代表モデル:
∙ Lopez(ロペス):ローファー
∙ Chambord(シャンボール):ダービーシューズ
特徴:
∙ エルメス傘下のジョンロブ(パリ)
∙ UK版とは別ライン
∙ よりエレガントでフレンチな雰囲気
∙ 最高級の革と職人技
おすすめポイント:
ジョンロブ(パリ)は、UKラインよりエレガントでフレンチな雰囲気があります。最高級の革と職人技で、究極の一足を求める人におすすめです。
Berluti(ベルルッティ)
国: フランス 価格帯: 20万円〜35万円
代表モデル:
∙ Alessandro(アレッサンドロ):ホールカット
∙ Andy(アンディ):ローファー
特徴:
∙ フランスのラグジュアリーブランド
∙ 手染めのパティーヌ技術が最大の特徴
∙ 職人が時間をかけて染色
∙ 革ごとに唯一の風合いが生まれる
∙ クラシックとアートの融合
おすすめポイント:
ベルルッティは、色の深み・表情の豊かさが魅力です。長く履くほど愛着が増し、他ブランドとは異なるラグジュアリー性があります。
まとめ:自分の予算に合ったブランドを選ぶ
革靴は、価格帯で選ぶべきです。
【2万円〜5万円】最初の1足に
【6万円〜10万円】2〜3足目に
【10万円〜20万円】一生モノ
【20万円以上】究極の一足
最初は3万円〜5万円のブランドで学んで、2足目、3足目で10万円以上のブランドに挑戦する。これが正解です。
革靴は、「消耗品」じゃなく、「育てるもの」です。
あなたも、自分の予算に合わせて、一生モノの革靴を選んでください。